ホットトイズが愛と尊敬を込めてお贈りする
【ムービー・マスターピース DX】『ダークナイト』1/6スケールフィギュア ジョーカー(2.0版)。
今回は、実物さながらのクオリティーでジョーカーの衣装製作を担当した
香港を代表するコスチューム・アーティストKATO氏にインタビュー!
―まずはじめに、なぜ、フィギュアのコスチューム・アーティストになられたのでしょうか?
正直なところ、私は最初からコスチューム・アーティストになろうとは思っていなかったんです。
ある時、メディコム・トイ社製の12インチフィギュアの仮面ライダーを入手し、その完成度にとても感動して・・・
それから、12インチフィギュアのコレクションをはじめました!
しかし当時は、出来のいい1/6スケールのコスチュームを販売するお店がなかったので、
私は香港の学校で学んだ服飾の知識を活かして、コスチュームのカスタムをはじめたことがきっかけです。
―ジョーカー2.0の衣装製作で最も難しかったところは?またその理由も教えてください。
最も苦労したのは、衣装の研究と部材の調達ですね。
衣装の研究では、劇中の衣装は特別に作られているので、
映画会社から提供された高解像度の資料でも細かい部分を見つけることが大変でした。
また、衣装の内側部分は資料が少ないため、実物の衣装のデザインをイメージする必要がありました。
部材の調達については、劇中の衣装に近づけられるように、色、厚み、パターンに関係なく
沢山の生地素材を集めることに最善を尽くしました。
しかし、ジョーカーの細かい模様のシャツの生地は、大きな市場でも見つけることはできませんでした。
そこで私は、グラフィックデザインのスペシャリストである友人の助けを借りて
アートワークのデザインを作り直し、それを工場でプリントしてもらいました。
―劇中そのもののジョーカーを再現するために、各部のひだや折り目など、これまでの経験を活かし
多くの努力を費やしてきたと思います。そのあたりのことを教えてください。
そうですね。これまでに培った技巧を凝らして細かい部分のひだや折り目を再現したので、
コスチュームによってジョーカーの良さをより素晴らしく見せることができました。
申し訳ありませんが、詳細はあまり話せません(笑)。
―前作のDXジョーカーとはどの辺が違うのでしょうか?
前作のDXジョーカーとの一番の違いはシルエットです!
ジョーカーのボディーに合わせて、より柔らかく上質な素材を使用しているので、
上着を着せ付けてもかさばることはありません。
だから本物のように見えると思いますよ!
また、多くの人はネクタイの結び目に気付いていないと思いますが・・・
可能な限り劇中の衣装を再現するために、ネクタイの結び目は"フォア・イン・ハンド"を使って
スタイリングをしているんです。
―ファンの方に見てほしい一番の注目ポイントは?
劇中の衣装に忠実な素材と生地の裁断で仕立てた、
ボディーにフィットする最高のコスチュームであることだと思います。
私は、実際の人の洋服を作る同じ方法でこのコスチュームを作製しました。
コートの襟の折り返し、シャツの袖口の開口部やカフス、ベストのエッジなどの細部にも注目してほしいです!
―お客様の高い期待に応えるために、この品質をどのように維持していくのでしょうか?
私は高品質を維持するために工場へ技術サポートを提供します。
工場の技術が向上するようにガイドラインを準備し、また、多くの生産基準を設けました。
―今後、ホットトイズと作りたい企画はありますか?
また大好きな1/6スケールのスーツを作りたいですね。
『アイアンマン2』に登場するタキシードのトニー・スタークや秘書のブラック・ウィドウ、
『スーパーマン』のクラーク・ケントの記者の姿とか、全員にスーツを着せたいです(笑)。